ばーちゃるなれっじ Unityのエラー、アバター改変、イベントを検索 アプリで開く
‹ 戻る#技術・制作

VCC(VRChat Creator Companion)の使い方

アバター改変もワールド制作も、今はVCC(VRChat Creator Companion)から始まります。かつて手作業だったUnityやSDKの管理を肩代わりしてくれる公式ツールで、導入のハードルを大きく下げた存在です。この記事では VRChat Creator Companion 公式ドキュメント(Getting Started / Templates / Community Repositories / Migrating / FAQ)と Creators Docs「Current Unity Version」(2025年10月3日更新)を元に、役割と使い方、つまずいたときの対処をまとめます(いずれも2026年9月18日確認)。

VCC(VRChat Creator Companion)の使い方の本文画像

VCCは何をしてくれるのか

VCCは、VRChat制作用のUnityプロジェクトを管理する公式ツールです。適切なUnityバージョンの導入、SDKや各種パッケージの追加・更新、プロジェクトの一覧管理をやってくれます。中身は VPM(VRChat Package Manager)というパッケージ管理の仕組みで、公式SDK・審査済みのキュレートパッケージ・コミュニティ製パッケージを同じ画面で扱えます。

特に大きいのがSDKの扱いです。以前は手作業でunitypackageを入れ替える必要があり、古いSDKが残って動かなくなる事故がよくありました。VCCではパッケージとして管理されるため、この種のミスが激減しています。

動作環境

・OS: Windows 10 / 11(64bit)。Mac と Linux はコマンドライン版のみで機能が限られる
・Unity: VRChat が指定するバージョンは 2022.3.22f1。VCC が Unity Hub と一緒に案内・導入してくれる
・アカウント: アップロードには VRChat アカウントが必要
・ダウンロード: https://vrchat.com/download/vcc(無料)

Unity のバージョンは「これより新しくしない」が鉄則です。公式ドキュメントは「バージョンを上げるとアップロード後にコンテンツが読み込まれなくなる」と明記しています。Unity Hub に新しいバージョンの案内が出ても、VRChat 用プロジェクトでは無視してください。

VCC(VRChat Creator Companion)の使い方の本文画像

画面の構成

・Projects — 登録済みプロジェクトの一覧。Add Existing で既存フォルダを登録できる
・New — テンプレートから新規作成。Avatar(Base + Avatars SDK)、World(Base + Worlds SDK + ClientSim)、UdonSharp(World に UdonSharp を追加)の3種類
・Manage Project — そのプロジェクトに入っているパッケージの追加・更新・削除
・Open Project — 対応バージョンの Unity で開く
・Settings — Packages タブでリポジトリの追加、General タブでバックアップ先の変更、Files and Folders でログの場所

VCC(VRChat Creator Companion)の使い方の本文画像

基本の流れ

1. VCC をインストールして起動する。初回起動時に Unity Hub と対応 Unity が無ければ導入を案内される
2. Unity Hub にサインインし、無料の Personal ライセンスを有効化する(これを忘れると Unity が起動しない)
3. New からテンプレートを選び、プロジェクト名と保存先を決めて作成する
4. Manage Project で必要なパッケージ(Modular Avatar などのコミュニティ製ツールを含む)を追加する
5. Open Project で Unity が起動する

保存先は 半角英数の短いパスにしておくのが無難です。公式FAQでは、パッケージが消える・バックアップに失敗する原因として最も多いのが「パスが Windows の上限より長い」ことだとされ、C:\Projects\My Project のような短い場所を勧めています。日本語(全角文字)を含むフォルダも、ツールによっては不具合の原因になります。

リポジトリの追加

コミュニティ製ツールの多くは、VCCに「リポジトリ」を登録することで導入できるようになります。配布ページにある「Add to VCC」のようなボタンを押すと VCC が開いて登録され、以後は VCC 上でバージョン管理できます。

手動で追加する場合は Settings > Packages > Add Repository を開き、リポジトリの URL を入れて Add を押します。リポジトリの情報と含まれるパッケージの一覧が表示されるので、確認して「I Understand, Add Repository」を押すと登録されます。不要になったら Installed Repositories の Remove で外せます。

unitypackage を手動で入れるより更新が楽で、古いバージョンが残る事故も防げます。導入方法が両方用意されているツールなら、VCC 経由を選ぶのがおすすめです。

パッケージ更新の考え方

更新通知が出ても、作業中のプロジェクトで即座に更新する必要はありません。更新によって挙動が変わることもあるため、区切りのよいタイミングで、バックアップを取ってから行うのが安全です。特に、公開直前のアバターやワールドで大きな更新をかけるのは避けましょう。

バックアップは VCC の機能で ZIP として保存されます。既定の保存先は %LocalAppData%\VRChatCreatorCompanion\Project Backups で、Settings > General から変更できます。復元するときは ZIP を任意の場所に展開し、Projects の Add Existing で登録し直します。

古いプロジェクトを移行する

unitypackage 時代(Unity 2017〜2019、SDK3)のプロジェクトは、VCC に追加して Migrate を押すと移行できます。SDK2 のプロジェクトは対象外です。

・Copy — 「プロジェクト名-Migrated」という新しいフォルダを作って移行する。元のフォルダはそのまま残る
・In-place — 元のフォルダを直接書き換える。事前に自分でバックアップを取っていることが前提

移行では Assets\VRCSDK や Assets\Udon など旧SDKのフォルダが取り除かれ、パッケージとして入れ直されます。旧SDKのファイルが Assets 内にある前提で作られたプレハブやスクリプトは動かなくなることがあるので、まず Copy で試すのが安全です。

VCC(VRChat Creator Companion)の使い方の本文画像

つまずきやすいポイント

Unity をインストールしたのに起動しない
Unity ライセンスが有効化されていません。Unity Hub にサインインして Personal ライセンスを有効にしてください。

VCC の画面が真っ白
WebView2(Microsoft Edge に同梱)の不具合です。WebView2 を再インストールします。応急処置として、ブラウザで http://localhost:5476/ を開くと VCC の画面を操作できます。

パッケージが消えた・バックアップに失敗する
パスが長すぎるのが典型です。短い半角パスに作り直すか、Windows の「Win32 の長いパスを有効にする」設定を使います。

設定がおかしくなった
%LocalAppData%\VRChatCreatorCompanion\ にある settings.json を削除して再起動すると初期化されます。

Unity が見つからない
Settings のフォルダボタンから Unity Editor の場所を手動で指定します。

質問するときはログを添える
ログは Settings > Files and Folders > Logs から開けます。エラーの文言とログがあると原因の特定が早くなります。

よくある質問

Q. VCCは無料?
A. VRChat公式が配布しているツールで、無料で使えます。Unity も Personal ライセンスなら無料です。

Q. Unityを別途インストールする必要は?
A. VCCが必要なバージョン(2022.3.22f1)を案内・管理してくれます。自分でバージョンを選ぶ必要は基本的にありません。

Q. プロジェクトはいくつ作ってもいい?
A. 問題ありません。アバターごとに分けると管理が楽ですが、その分ディスク容量は消費します。

Q. 古いプロジェクトをVCCで管理したい
A. SDK3 のプロジェクトなら Migrate で移行できます。Copy を選べば元のフォルダは残ります。

Q. Mac でも使える?
A. GUI 版は Windows のみです。Mac と Linux はコマンドライン版が用意されていますが、機能が限られます。

準備するものの全体像は別記事「アバター改変を始める前に揃えるもの」、アップロードまでの流れは「アバターアップロード手順 VCCからVRChatまで」で解説しています。

引用記事アバター改変を始める前に揃えるものアバター引用記事アバターアップロード手順 VCCからVRChatまでアバター