ばーちゃるなれっじ Unityのエラー、アバター改変、イベントを検索 アプリで開く
‹ 戻る#技術・制作

Avatar Closet Studio 衣装を探す・切り替える・比べる・撮る

アバターの衣装が10着を超えたあたりから、Unityプロジェクトは急に扱いにくくなります。「あの帽子はどのPrefabに入っていたか」「先週のコーデに戻したい」「BOOTHに載せる比較画像を毎回手作業で作っている」。Avatar Closet Studio は、この「探す・切り替える・比べる・撮る」を Unity Editor の中でひとつにまとめる Editor 拡張です。この記事では、BOOTHの商品説明で公開されている情報をもとに、何ができて何ができないか、導入手順、購入前に確認しておきたい点を整理します。

先に断っておくと、編集部は本製品を購入して独自検証したわけではありません。機能・価格・対応環境はすべて販売者(uilf)の公開情報に基づき、確認日は2026年9月10日です。購入前に商品ページの最新の説明と利用条件を必ず確認してください。

何をしてくれるツールか

Avatar Closet Studio がまとめる4つの作業(探す・切り替える・比べる・撮る)

商品説明に挙げられている主な機能は次の通りです。

登録と検索: アバターの衣装・髪型・アクセサリーを登録し、検索とページングで大量のパーツを管理できます。衣装が増えて目当てのパーツを探しにくくなった人向けの機能です。

コーデの保存と切り替え: 複数のコーディネートを保存し、ワンクリックで切り替えます。Undo/Redo に対応し、Unity の再起動や Script Compile 後にも状態を復元すると案内されています。

A/B比較: 改変前後のような2つの状態を保存して比較し、2枚を並べた比較画像を作成できます。

撮影: 通常PNG・背景透過PNG・JPEG での撮影に対応し、1080p と 4K の画像を出力します。撮影画像のプレビューとキャッシュも用意されています。

安全面: Prefab Asset の誤変更防止、変更を Prefab Instance Override として記録、保存データのバックアップと破損復旧が挙げられています。

「Prefab Instance Override として記録」が意味すること

ここが本製品の設計で一番押さえておきたい点です。Unity では、シーンに置いた Prefab のインスタンスに加えた変更(オブジェクトの表示・非表示、位置、マテリアルの差し替えなど)は Override として保持され、元の Prefab Asset 自体は変わりません。Avatar Closet Studio はコーデの切り替えをこの仕組みの上で行うと案内されており、うっかり「Apply」して元の衣装 Prefab を書き換えてしまう事故を減らせます。

裏を返せば、Override はシーン上のインスタンス単位の情報です。同じ衣装を別のシーンや別のアバターで使うときは、保存したコーデがそのまま持ち越されるわけではない可能性があります。複数アバターで運用する人は、購入後に小さなプロジェクトで挙動を確かめてから本番プロジェクトに入れるのが安全です。

動作環境と依存関係

対応環境は Unity 2022.3.22f1 と Windows で、Unity Editor 上で動作する Editor 拡張です。VRChat SDK、Modular Avatar、lilToon への直接的な依存はなく、これらを導入していない空の Unity プロジェクトでもスクリプトのコンパイルを確認したと説明されています。

ただし販売者自身が「実際の動作は、使用しているアバター、シェーダー、Prefab構成、衣装設定によって異なる場合がある」と明記しています。Modular Avatar で衣装を非破壊にセットアップしている人は、Modular Avatar のコンポーネントがビルド時に処理される仕組みと、本製品のコーデ切り替えがどう共存するかを、まず1着で試してください。

導入手順

商品説明に記載されている手順は5段階です。

1. ダウンロードした ZIP を展開する
2. Unity プロジェクトを開く
3. AvatarClosetStudio-1.1.0.unitypackage をダブルクリック
4. 表示された内容をすべて Import
5. Unity 上部メニューから Avatar Closet Studio を開く

同梱の「導入手順.pdf」は4言語対応と案内されています。導入前には Unity プロジェクトのバックアップが推奨されているので、プロジェクトフォルダをまるごと複製してから作業してください。バックアップの考え方は「VRChatとUnity 6 移行で今わかっていること・やっていいこと・やってはいけないこと」でも扱っています。

引用記事VRChatとUnity 6 移行で今わかっていること・やっていいこと・やってはいけないこと技術・制作

落とし穴になりやすい点

Unity のバージョン: 対応として明記されているのは 2022.3.22f1 だけです。VCC が案内する現行バージョンと一致しているかを先に確認してください。バージョンが違う環境での動作は保証されていません。

撮影結果はシェーダーと環境で変わる: 商品画像は販売者が使用したモデルとシェーダーでの撮影例です。透過PNGの出力がどのシェーダーでも同じ見た目になるとは限りません。

アバターや衣装は付属しない: 本製品は管理・撮影のためのツールで、3Dモデルは含まれません。

返品・返金は原則不可: ダウンロード商品のため、購入後の返品・返金は原則として対応しないと案内されています。不明点があれば購入前にBOOTHのメッセージで販売者に確認するのが確実です。

価格(2026年9月10日確認)

確認時点でBOOTHの商品ページには「リリース記念価格版」300円と「うい支援版」600円の2つが並んでおり、支援版は通常版と内容・機能が同一と案内されています。商品説明には、2026年7月21日から8月21日までをリリース記念セール期間とし、セール終了後は通常価格500円へ変更予定との記載があります。確認時点では記念価格の表示が残っていましたが、価格は販売者の判断で変わるため、購入時の表示を正としてください。

どんな人に向くか

衣装を多数持っていて Unity 上で整理したい人、改変前後の比較画像を短時間で作りたい人、BOOTH や SNS 用の紹介画像を効率よく撮りたい人には、作業時間を目に見えて減らせる可能性があります。一方で、衣装が数着で切り替えの頻度が低い人や、Modular Avatar のメニュー切り替えで済んでいる人には、導入する動機は薄いでしょう。

似た目的のツールと比べる際は、「コーデの保存単位」「撮影の出力形式」「Prefab を壊さない仕組み」の3点で見ると違いが分かりやすくなります。

よくある質問

Q. Modular Avatar や lilToon が入っていないと動きませんか。
A. 直接の依存はなく、これらがない空のプロジェクトでもコンパイルを確認したと案内されています。ただし実際の動作はシェーダーや Prefab 構成に依存するとされています。

Q. VRChat にアップロードする機能はありますか。
A. 商品説明にアップロード機能の記載はありません。あくまで Unity Editor 上での管理・比較・撮影ツールです。アップロード手順は「アバターアップロード手順 VCCからVRChatまで」を参照してください。

引用記事アバターアップロード手順 VCCからVRChatまでアバター

Q. 不具合が出たらどこに連絡すればよいですか。
A. 購入した BOOTH ショップへメッセージを送るよう案内されています。

公式情報

BOOTH 商品ページ(uilf、2026年9月10日確認):
https://booth.pm/ja/items/8612525

関連記事: 「Modular Avatarで衣装を着せる 非破壊改変のすすめ」/「FBXとPrefabの違い Unityでのデータの流れを理解する

引用記事Modular Avatarで衣装を着せる 非破壊改変のすすめアバター引用記事FBXとPrefabの違い Unityでのデータの流れを理解する技術・制作