「Unityが開かなくなった」「改変前に戻したい」。アバター改変を続けるほど、バックアップの重要性は身に沁みます。この記事では、手軽な順に3層のバックアップ手段と、実行するタイミング、復元のやり方、やりがちな失敗をまとめます。
1層目: プロジェクトフォルダの複製
一番簡単なのは、大きな改変の前にプロジェクトフォルダごとコピーしておくことです。容量は食いますが、確実に「あの時点」へ戻れます。
コピーするとき、次のフォルダは除外すると大幅に軽くなります(Unityが開き直すときに自動で再生成します)。
除外してよいフォルダ(自動再生成される)
Library/ ← 一番大きい。数GBあることも
Temp/
Logs/
obj/
残すべきフォルダ
Assets/ ← 作業内容の本体
Packages/
ProjectSettings/
2層目: VCCのバックアップ機能
VCCにはプロジェクトをzip化するバックアップ機能があります。手軽なので、節目ごとに実行する習慣をつけると安心です。復元するときは、zipを展開してVCCにプロジェクトとして追加し直せば、別プロジェクトとして開けます。
3層目: 慣れてきたらGit管理
本格的にやるならGitでのバージョン管理が強力です。Unity向けの.gitignore(LibraryやTempを無視する設定)を使い、変更履歴をコミットとして残します。「どこまで動いていたか」を細かく巻き戻せるのは大きな安心感です。
ただし、テクスチャやFBXのような大容量ファイルの扱いには注意が必要で(必要ならGit LFSを使います)、学習コストもあります。まずはフォルダコピー+VCCバックアップの二段構えで十分です。
バックアップのタイミング
「毎日」よりも「壊れる可能性のある操作の前」が実用的です。具体的には次の直前が効きます。
・新しい衣装やギミックのunitypackageを入れる前
・シェーダーや大きなツールを更新する前
・SDKやVCC経由でパッケージをアップデートする前
・久しぶりにプロジェクトを開いて大改修を始める前
素材データも守る
購入したunitypackageやzipは、プロジェクトとは別の場所(クラウドストレージや外付けドライブ)にも保管しておきましょう。プロジェクトが壊れても素材があれば作り直せます。「購入元_商品名」のようなフォルダ名で整理しておくと、規約の確認や再導入のときに探しやすくなります。
やりがちな失敗
クラウド同期フォルダの直下でプロジェクトを開く
同期ソフトがUnityの作業中ファイルを同時に触ると、競合してプロジェクトが壊れることがあります。作業はローカルフォルダで行い、バックアップzipだけをクラウドに置くのが安全です。
バックアップを取ったつもりでLibraryだけ残す
本体はAssets・Packages・ProjectSettingsの3つです。この3つが入っているか確認してからコピーを終えましょう。
戻せるか一度も試していない
zipから実際に復元してUnityで開けるか、一度だけでも試しておくと本番で慌てません。
よくある質問
Q. どのくらいの容量を見ておけばいい?
A. プロジェクトはLibraryを除けば数百MB〜数GB程度に収まることが多いです。zip化すればさらに小さくなります。
Q. 古いバックアップはいつ消していい?
A. 直近の安定版2〜3個を残して、それより古いものから消すのが目安です。ただし「初期状態」のコピーは1つ残しておくと安心です。
Q. Gitはどこから学べばいい?
A. まずはコミット(保存)と巻き戻しだけ覚えれば実用になります。ブランチなどは必要になってからで十分です。
