アバター改変を続けていると必ず名前を聞くのがBlender。無料の3DCGソフトですが、VRChat用途では「何ができるようになるのか」を先に知っておくとやる気が続きます。この記事では、出番のある場面、最初に覚える操作、UnityとのFBX往復での注意点をまとめます。
VRChatでのBlenderの出番
代表的な用途は次の4つです。
1. 非対応衣装をアバターに合わせる
他のアバター用に作られた衣装を、自分の体型に合わせて変形させます。対応衣装だけで満足できなくなったときの最初の壁がここです。
2. パーツの改造・自作
髪や小物を作る、いらない部分を削る、といった形そのものへの手入れです。
3. ポリゴン削減
Quest対応など、軽量化のためにモデルを作り直す作業です。
4. オリジナル制作
アバターやワールド用モデルをゼロから作ります。
Unityが「組み立てと設定」なら、Blenderは「形そのものを作る・変える」担当です。この役割分担が分かると、どちらのソフトで作業すべきか迷わなくなります。
最初に覚える操作
視点操作、オブジェクトの選択と移動、編集モードでの頂点・辺・面の操作、そしてシェイプキーの基本。VRChat用途ならこのあたりから触ることになります。
いきなりモデリング入門書を全部やる必要はありません。やりたい改変に必要な操作だけをつまみ食いするので十分です。「衣装を体型に合わせたい」なら、その工程で使う操作だけを調べて進めるほうが、挫折しにくく身にもつきます。
FBXの入出力に注意
アバターのデータをBlenderとUnityの間で往復させるときは、注意点がいくつかあります。
・スケールと軸 — 設定を間違えると、Unityで極端に大きく/小さくなる、向きが変わる
・シェイプキー — 書き出し設定によっては失われることがある
・ウェイト — ボーンへの追従情報。維持されているか確認が必要
・マテリアル — Unity側で再設定が必要になることが多い
VRChatコミュニティにはこの往復を楽にするアドオンや解説が豊富にあります。自己流で試行錯誤するより、先人の手順に乗るのが安全で早道です。
始める前にやっておくこと
Blenderで作業する前に、Unityプロジェクトのバックアップを取っておきましょう。FBXの差し替えは影響範囲が大きく、失敗すると設定がまとめて外れることがあります。元に戻せる状態を作ってから触るのが鉄則です。
どのくらいで使えるようになるか
個人差が大きいので断定はできませんが、「衣装を体型に合わせる」程度であれば、必要な操作は限られています。全機能を覚えようとせず、目の前の一つの改変を完了させることを目標にすると進みやすくなります。
よくある質問
Q. Blenderは無料?
A. 無料で使えるオープンソースの3DCGソフトです。
Q. Blenderなしでも改変できる?
A. できます。対応衣装の導入や色替えだけならUnityとModular Avatarで十分です。Blenderが要るのは、形そのものを変えたくなったときです。
Q. どのバージョンを使えばいい?
A. 使いたいアドオンや解説記事が対応しているバージョンに合わせるのが無難です。最新版が常に最適とは限りません。
Q. 学習の順番を知りたい
A. 別記事「Blender学習ロードマップ VRChat改変は何から学ぶか」で、VRChat向けの優先順位をまとめています。
引用記事Blender学習ロードマップ VRChat改変は何から学ぶか技術・制作
Blenderは学習コストこそありますが、使えるようになると「売っていないものは作ればいい」という最強の選択肢が手に入ります。
