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テクスチャを描くツールの選び方 お絵描きソフトから3Dペイントまで

テクスチャを描き始めるとき、どのソフトを使えばいいか迷います。正解は「手元にあるもの・目的に合うもの」ですが、判断の軸がないと選べません。この記事では、2系統の特徴と主なツールの価格・向き不向き、ツールに求めたい最低条件を整理します。価格と機能は各公式サイト(Krita、CLIP STUDIO PAINT、Blender、Adobe Substance 3D、Steam ストア)を2026年9月19日に確認したもので、変動する可能性があります。

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まずは持っているソフトで

お絵描き用のソフト(CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopなど)でもテクスチャは十分描けます。UVガイドをレイヤーの一番上に置き、その下で色を塗るだけ。普段のイラスト制作の延長で始められるのが強みです。

色替え、模様入れ、ロゴを載せるといった作業なら、この方法で完結します。イラストを描く習慣がある人は、新しいソフトを覚えるより確実に早く目的に届きます。具体的な手順は「お絵描きソフトでテクスチャを塗る UVガイドの使い方」にまとめています。

引用記事お絵描きソフトでテクスチャを塗る UVガイドの使い方アバター

3D上で直接塗るなら

Substance 3D PainterやBlenderのテクスチャペイントは、3Dモデルの上に直接塗れるのが魅力です。継ぎ目をまたいで塗れるので、平面では難しい模様も自然に描けます。

無料で始めたいならBlender、質感(PBR)を本格的に作り込むならSubstanceが定番です。ただし操作を新しく覚える必要があるため、目的が「色を変えたいだけ」なら急ぐ必要はありません。Unity から出ずに塗りたい場合は「Mesh Painter Unity上でアバターのテクスチャに直接描く」という選択肢もあります。

引用記事Mesh Painter Unity上でアバターのテクスチャに直接描くアバター テクスチャを描くツールの選び方 お絵描きソフトから3Dペイントまでの本文画像

主なツールの比較

Krita(お絵描き・無料)
オープンソースの無料ペイントソフトです。9種類以上のブラシエンジンとレイヤー機能を備え、PSD の読み書きに対応しているので、PSD 形式で配布されているテクスチャの編集にも使えます。画像の端と端をつなげて描ける「ラップアラウンド」モードは、シームレスな模様を作るときに便利です。

CLIP STUDIO PAINT(お絵描き・有料)
Windows / macOS の買い切り版は PRO が 6,900円、EX が 28,900円。月額プランは PRO が 100円から、EX が 300円からで、iPad や Android でも使えます。イラストを描いている人はそのまま使えばよく、対称定規で左右対称の模様を描けるのが改変では役立ちます。

Blender テクスチャペイント(3D・無料)
Blender に最初から入っている機能で、3D ビューポートでモデルの上に直接塗れます。Image Editor でも同じ画像を平面で編集できます。レイヤーの概念が無く画像単位で扱うので、「色替え用の下地」「模様」を別の画像に分けるといった工夫が要ります。塗った画像は保存操作をしないと失われるので注意してください。導入は「Blender導入 インストールと最初に覚える操作」を参照。

引用記事Blender導入 インストールと最初に覚える操作技術・制作

Substance 3D Painter(3D・有料)
PBR テクスチャ制作の定番です。汚れや摩耗を自動で付けるスマートマテリアル、レイヤーとマスク、後から解像度を変えられる非破壊のワークフローが特徴です。Steam の買い切り版(Substance 3D Painter 2026)が 199.99ドル、Adobe のサブスクリプション(Substance 3D Collection)が個人向け月額 59.99ドルです。学生・教員は非商用に限り無料で使えます。

Photoshop など(お絵描き・有料)
既に契約している人はそのまま使えます。新しく買う必要はありません。

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ツールに求めたい最低条件

高価なソフトでなくても、次の条件を満たせばテクスチャ制作は可能です。

・レイヤー機能 — UVガイドを重ねて作業するために必須です
・透過PNGの書き出し — 透明部分を保ったまま保存できること。JPEGでは透過が失われます
・解像度の指定 — 元テクスチャと同じサイズで扱えること
・(あると便利)左右対称描画 — ミラー機能があると服や模様の作業が大幅に速くなります

この条件を満たす無料ソフトは複数あります。まず無料で始めて、必要になってから有料ソフトを検討するので十分です。

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目的から選ぶ

・色を変えたいだけ → 使い慣れたお絵描きソフト。Krita なら無料
・模様やロゴを入れたい → お絵描きソフト。継ぎ目にかかるなら Blender や Mesh Painter で位置を確認しながら
・継ぎ目をまたいで描きたい → Blender テクスチャペイントか Mesh Painter
・金属や布の質感を作りたい → Substance 3D Painter。Metallic / Roughness / Normal のマップを一括で出力できる

色や模様が中心なら使い慣れたお絵描きソフト、質感を作り込むなら3Dペイント系。最初から全部そろえる必要はありません。まず1本で完成まで通し、物足りなくなったら次を足すのが失敗しないコツです。

「良いツールを選べば良いものが作れる」と考えて比較に時間を使うより、手元のソフトで1枚仕上げてしまうほうが、結果的に上達も早くなります。

つまずきやすいポイント

透過が消える
JPEGで保存すると透明部分が失われます。透過が必要なテクスチャはPNGで書き出してください。

解像度が合わない
元と違うサイズで書き出すと、意図しない伸びやぼやけが出ることがあります。書き出し前にキャンバスサイズを元テクスチャと合わせます。

色が想定と違って見える
Unity側の設定やシェーダーの影響で、ペイントソフトで見た色と異なって見えることがあります。実際にUnityで当てて確認する工程を挟みましょう。

Blender で塗った内容が消えた
テクスチャペイントの画像は Blender ファイルとは別に保存が必要です。Image Editor から画像を保存してから Blender を閉じてください。

PSD を開いたらレイヤーが崩れた
ソフトごとに合成モードの対応が違います。Krita は多くの PSD を開けますが、崩れる場合は配布元が用意している PNG 版を使います。

よくある質問

Q. 無料ソフトでも大丈夫?
A. 上記の条件を満たしていれば問題ありません。Krita と Blender はどちらも無料で、色替えから3Dペイントまで一通りこなせます。有料ソフトが必須ということはありません。

Q. タブレット(ペンタブ)は必要?
A. 色替え程度ならマウスでも可能です。手描きの模様を入れたくなったら検討すると良いでしょう。

Q. スマホやタブレットのアプリでも描ける?
A. レイヤーと透過PNG書き出しに対応していれば描けます。CLIP STUDIO PAINT の月額プランは iPad や Android でも使えます。ただしUnityでの差し替え作業にはPCが必要です。

Q. Substance は買い切りとサブスクのどちらがいい?
A. Painter だけ使うなら Steam の買い切り版が割安です。Designer や Sampler も使うなら Adobe の Collection を検討します。

Q. UVの見方が分からない
A. 別記事「テクスチャとUVの基礎知識 色替えでできること・できないこと」で解説しています。

引用記事テクスチャとUVの基礎知識 色替えでできること・できないこと技術・制作